マイクロスリット加工

ロール状のフィルム素材を数ミリの幅にスリット(切断)し、巻き取る加工技術です。

スリッター機械

特長

高いスリット技術力

ポリエチレンテレフタレート(PET)だけではなく、ポリプロピレン(PP)のような軟質材料、アルミ箔のような金属の加工も対応可能です。
フィルムの伸び、フィルム端面の歪やバリを抑制いたします。 
伸びやすく変形しやすい軟質材料に対しても、繋ぎ目なしで長尺の巻取りが可能です。

幅広い用途に対応

●切断幅は最小2mmから対応可能
●フィルムの厚みは12μm~200μmまで対応可能
※対応可能な切断幅とフィルム厚はフィルムの材質によって変わります。

個体管理

ロールにバーコードを印字したラベルを貼り付けることで、個体管理が可能となります。

真空パッキングされたPPスリット

真空パッキング

真空包装

真空パッキングによって、輸送中の巻きズレやゴミの付着を大幅に低減させることが可能です。

巻き取り部

巻き取り部

マイクロスリット加工イメージイラスト

加工イメージ

用途

【リチウムイオン電池のタブリード用絶縁フィルム】
・高耐熱性により加熱変形を抑制しているため、導体との高い接着力を実現しています。
・金属タブリード/外装アルミラミネートフィルムと強固に接着するため、ショートを防止いたします。

〔 仕様 〕
●素材:ポリプロピレン
●幅:3.5mm~25mm
●厚み:55μm~200μm(単層、三層)
●巻き取り長さ:数100m~500m
●梱包形態:1ロール毎に真空パッキング

〔 製品構造 〕
タブリード用絶縁フィルムの製品構造

【当社はマイクロスリット加工の製造受託を行っております】

    製造でのお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

  マイクロスリット製造受託事例

経緯

C社さまはリチウムイオン電池用シール材の開発を行っており、当社に開発品のスリット依頼がありました。C社さまでは、開発品は軟質材料のためスリット時テンションによるフィルムの伸びや歪みなどの品質問題、スリット幅が狭いことで発生する巻き取ったロールの巻き崩れ、ごみの付着による特性不良、など幾つもの問題を抱えておりました。当社はスリット装置のテンションコントロール最適化によりフィルムの伸びと歪みを解決し、真空包装機による密着包装により巻き崩れを防止することができました。更に、クリーンルームでの製造により、ごみ問題も解決することができました。その開発品は製品化に至り、現在もC社さまの製造を請け負っています。

選定理由

■充実した設備環境
・クリーンルームでの製造
・真空包装機

■品質の高さ
・最小3.5㎜のスリット幅
・フィルムの伸びと歪みの抑制
・最大500mの長尺巻き

クリーンルーム

クリーンルーム

真空包装機

真空包装機

 
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