フィルムヒーターとは
当社が保有するラミネート技術と微細配線技術によって構築した配線パターンにより、高光線透過率を必要とする部分に対して最適な配線パターンを施すことで、防曇、解氷機能を実現いたします。
フィルムヒーターの原理・構成
銅線やニクロム線などの導線に電気を流すと電気抵抗で熱が発生します。フィルムヒーターはプラスチック製のフィルムに銅線を設置し、電気を流す事によりフィルム自体を温めます。当社のフィルムヒーターは3タイプの構成がありますので、お客さまの用途にあったものをお選びいただけます。
基材にワイヤー埋め込みのみの状態
プレス処理によりワイヤーを基材に埋め込み平坦化
同一基材でラミネート
仕様
項目 |
特性 |
---|---|
パターン形状 |
様々なパターン形成可能 |
パターンサイズ |
Max 350 x 280mm |
パターン間隔 |
Min 0.3mm |
基材種および厚さ |
PC(ポリカーボネート) |
項目 |
特性 |
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配線材質 |
銅、ニクロム(NiCr)、カンタル(FeCrAl)、タングステン等 |
配線径 |
Φ0.05mm ー 0.12mm |
用途 |
融雪・解氷機能、曇り防止、保温 |
フィルムヒーターの使い方・活用事例
自動車関連
自動運転等のセンサー周り
LEDライト関連
LEDライト融雪用ヒーター
加熱ステージ関連
顕微鏡などの加熱ステージ
住宅設備、インフラ関連
洗面台の曇り止め
監視カメラ用ヒーター
信号、標識用ヒーター
フィルムヒーターの特長
フィルムヒーターの温度特性
基材:PET-G
シートサイズ:600×400mm
ヒーターパターン:20mm間隔で全面に形成
ヒーター線:被覆銅線Φ100µm(16.8Ω)
印加電圧(V):10(5.95)、15(13.39)、20(23.81)、
25(37.20)(括弧内=消費電力W)
他方式との違い
フィルムヒーターには様々な製造方法があります。他方式で製造したものと当社のフィルムヒーターの違いを解説いたします。
他方式のフィルムヒーター |
当社のフィルムヒーター |
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【エッチングによるヒーター線形成】 ✖ エッチングはエッチング廃液や廃材が多く出るため、環境にやさしくない |
〇 一般的な銅線やニクロム線などをフィルムに配置させるだけなので環境にやさしい |
【印刷によるヒーター線形成】
✖ 印刷精度がそのままヒーター精度になるためバラツキが大きくなりやすい ✖ 銀インキなどを使用する場合、高価になる |
〇 エッチングや印刷と違い導電部がワイヤーなので切れにくく、抵抗値などが安定、物理的にも強い |
【透明導電層による面上ヒーター】
✖ ITO等、透明導電材料が非常に高価 |
〇 配線材料に銅やニクロムを使用する場合、安価 |
フィルムヒーターの開発用途を募集しております
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