タックラベルのラミネート加工(特長・種類)
ラミネート加工とは?
ラベルの印刷面に透明なフィルムを貼る加工を「ラミネート加工」といいます。ラミネート加工は、ラベルの表面を保護し耐久性をもたせたり、意匠性をプラスできるなど、数ある加工方法の中でもよく使われるものの一つです。
本記事では、ラミネート加工の大きな特長とラミネートフィルムのバリエーションについて解説します。
ラミネート加工の特長
ラミネート加工には大きく2つの特長があります。

印刷面の保護
ラベルの印刷面にラミネート加工を施すことで、摩擦による劣化を防ぎ、水や汚れなどから保護します。
同じような目的として用いられる「ニス引き加工」よりも耐久性や防水性に優れています。

意匠性をもたせる
ラミネート加工で表面のテクスチャを整え、光沢感を与えたり、逆に抑えたりすることで意匠性をもたせることができます。
ラミネートフィルムのバリエーション
ラミネートフィルムの材質は、PP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)などがあり、材質や種類によって異なりますが、厚みは16~50μくらいまでのものが多く用いられます。主にベースとなるタックラベルと同質の材質を選定します。バリエーションの一部をご紹介します。

透明ツヤありタイプ
インキでは出せない光沢感をラベルに付与します。光沢が出るため印刷面も鮮やかになり、文字などもはっきり鮮明に見えます。

透明ツヤなし(マット)タイプ
高級感のある落ち着いた風合いをラベルに演出します。

UVカットタイプ
ラベルを屋外で使用すると退色してしまいますが、UVカットタイプのラミネート加工を施すことで退色を抑える効果が得られます。

和紙タイプ
高級感や温かみのある和紙の持つ独自の風合いをラベルに付与します。

ホログラムタイプ
キラキラとしたホログラムの光沢感をラベルに付与し、レア感を演出します。
その他、ラミネート加工後にプリンタなどで上から印字することができるタイプなどもございます。
注意したいポイント
ラミネート加工は部分的に加工することはできません。
部分的な加工を施したい場合は、「ニス引き」や「フィルム転写」などの加工方法で近い効果が得られます。(輝度感や耐性は異なります)
今回ご紹介したラミネート加工は、ラベルのご利用方法やシーンなどをお伝え頂ければお客さまに最適なものをご提案させていただきます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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