タックラベルの抜き加工(ハーフカット・フルカット)
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印刷されたラベルの多くは「抜き加⼯」を経てお客さまの元に届いております。抜き加工とは、ラベルを特定の形状に仕上げる工程です。
今回はタックラベルの「抜き加⼯」に焦点を当てて解説します。
今回はタックラベルの「抜き加⼯」に焦点を当てて解説します。
タックラベルの抜き加⼯(die cut)
ハーフカット・フルカットとは?
抜き加⼯には半抜き(ハーフカット)と全抜き(フルカット)の2種類があり、併用することも可能です。
ラベラーで⾃動貼りをお考えの場合は、ラベル本体が剥離紙/剥離フィルム(セパレーター)上にあることが必須条件となりますので、半抜き加⼯を⾏います。
ラベルの断面図
半抜き加工(ハーフカット)
表面基材と粘着剤だけをカットして、剥離紙/剥離フィルムをカットせずに仕上げる加工です。
ラベラーを使用の場合はこちらの半抜き加工を行います。
ラベラーを使用の場合はこちらの半抜き加工を行います。
全抜き加工(フルカット)
表面基材、粘着剤、剥離紙/剥離フィルムまで全てカットする抜き加工です。
加圧方式の種類
抜き加⼯の加圧⽅式は平抜きとロータリー抜きの2種類があります。
抜型の種類
フラットダイ
ベニヤや樹脂などの平らな板に抜き刃を埋め込んだ抜き型です。
安価だが加⼯速度は遅く、耐久性はロータリーダイやフレキシブルダイより劣っています。
加圧⽅式は平抜きで使⽤されます。
ロータリーダイ
円筒上の⾦属材料を切削加⼯して刃を形成させた抜型です。
⾼価だが加⼯速度は速く、抜き精度と耐久性は共にとても優れています。
加圧⽅式はロータリー抜きで使⽤されます。
フレキシブルダイ
磁性をもたせたマグネットシリンダーに金属板を腐食加工で刃を作成した平らなプレートを巻きつけて使用する抜き型です。
安価で加工速度も速く、耐久性はロータリーダイには若干劣りますが優れています。
当社で最も多く利用されている抜き型となります。
加圧方式は平抜き、ロータリー抜きどちらでも使用可能です。
今回ご紹介した抜き加⼯は、ラベルのご利⽤⽅法やシーンなどをお伝え頂ければお客さまに最適なものをご提案させていただきます。
ご不明な点は以下の「お問い合わせ」よりぜひお気軽にご相談ください。
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