タックラベルの構成や選び方
タックラベルとは?
タックラベルとは、粘着剤があらかじめ裏面に塗布してあるラベルのことを呼びます。
タックラベルは、ラベルの中でもとりわけ素材のバリエーションが豊富となり、お客さまの用途に沿って選択をします。
本記事では、タックラベルの構成と選び方を解説いたします。
タックラベルの構成 (タック紙/粘着紙)
タックラベルは、タック紙や粘着紙(またはタックフィルム、粘着フィルム)と呼ばれる「ラベル原紙」に、印刷や抜きなどの加⼯を施して作られますが、この「ラベル原紙」は、ラベル本体となる「表⾯基材」と「粘着剤」、そして台紙となる「剥離紙/剥離フィルム(ライナー、セパレーターとも呼ばれます)」の3つの要素から構成されています。
これら3つの要素にはそれぞれいくつものバリエーションがあり、その組み合わせによって様々な⽤途に合ったラベルを作ることができます。

※「表⾯基材」「粘着剤」「剥離紙/剥離フィルム」については、以下ページより解説しております。
⇒「タックラベルの表面基材」についてはこちら
⇒「タックラベルの粘着剤/糊(種類・特長)」についてはこちら
⇒「タックラベルの剥離紙/剥離フィルム」についてはこちら
ラベル原紙の選び方
タック紙、タックフィルム、粘着紙、粘着フィルムと呼び名も色々ある「ラベル原紙」ですが、バリエーションも豊富です。それぞれの⽤途に合わせて選ぶことができますが、はじめてタックラベルを作ろうと思われる⽅には選択肢の多さに⼾惑われるかもしれません。ここで、タックラベルを作る際のラベル原紙の選び⽅のポイントをご紹介します。

風合い
どのような仕上がりをイメージされていますか?
求められる意匠性に合わせて、表⾯基材を選びます。
つるつる、キラキラ、マット調、高級感、渋さを出したい、可愛く、シックにしたいなど作りたいラベルの完成形をイメージしてみてください。

ラベルを貼るもの
ラベルは何に貼って使いますか?
ガラス、紙器、ボトル、瓶、プラ容器など貼り付けるモノの素材(材質)や形状などによって適した粘着剤を選びます。

ラベルの貼り付け方法
ラベルをどうやって対象物に貼りますか?
⼈⼿で貼る/機械で⾃動的に貼る、それぞれの場合に合わせて、剥離紙を選びます。
人手の場合は厚みのある上質紙やクラフト紙の剥離紙を選定します。よくステッカー等で見かける黄色いセパレーター(通称:黄セパ)などです。
ラベラーを使用し、機械で自動的に貼る場合はラベルをロール状に仕上げることが多く、薄いグラシン紙の剥離紙を選定します。

ラベルを貼った後の使用方法
ラベルを貼った後はどうされますか?
屋内/屋外など、どのような環境でまた、どのくらいの期間貼っておくか、貼った後にラベルを剥がす/剥がさないなど使い⽅によって粘着剤を選びます。
この他にも、何枚位作るのか、予算はどの位かなど事前に必要な情報はありますが、タックラベルを使⽤するシーンを想像して上記のポイントを押さえておくと、よりイメージに近い1枚に仕上がります。
▼「ラベル」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!▼
・印刷の版式とは(メリット・デメリット)
・ラベルの機能や種類
・タックラベルの表面基材
・タックラベルの粘着剤/糊(種類・特長)
・タックラベルの剥離紙/剥離フィルム
・タックラベルのラミネート加工(特長・種類)
・タックラベルの抜き加工(ハーフカット・フルカット)
・ラベル印刷機の1ライン上で可能な後加工