フィルム等の品質検査に「欠点検査マーキング用ラベラー」

製造業において製品の品質維持や生産性を向上させるために、製品の欠点を確実に検出し不良品流出を未然に防止するための精度の高い検査工程は不可欠となっています。今回は、フィルムなどの製品の品質検査を行う際に、欠点検査機と連動させてお使いいただける欠点検査マーキング用ラベラーをご紹介します。
欠点検査マーキング用ラベラーは、外観検査装置で異物やピンホール、シワや傷などが検出された際に、欠陥と同位置の製品端部※にラベルを貼り付けます。欠点検査工程の走行速度や設置スペースの広さなどに合わせて、3つのラインアップからお選びいただけます。導入事例と併せて、ご紹介させていただきます。
※製品の搬送特性によります。
欠点検査マーキング用ラベラーラインアップ
< 事例:1 薄型モデル(TL-SU)>
導入の背景/課題
お客さまは、高機能性の紙原反の製造を行なっておりました。原反はロール状になっており、製造後に欠点検査を行い、スリット工程に移行します。欠点検査工程において欠点が発見されたら、その後の原反は多くの部分を廃棄されていました。高機能原反のため、価格が高く、コスト削減が求められている中で、欠点検査工程を改善したいとご相談をいただきました。
解決へのご提案
ラベラーの特長
< 薄型モデル(TL-SU)>
〔 特長 〕
・省スペース
機械幅55mmの薄型モデル
・多列運転
スリットされたフィルムなどへ一軸多列取り付けが可能
・多彩な貼り付けアプリケーション
基本の流し貼りだけでなく、圧着貼りなどのユニットを取り付けることで貼り付け方式の変更ができるため、フィルムや微細な凹凸などさまざまな形状・素材に対応
〔 オプション 〕
・速度同調機能
ロータリーエンコーダ―を取り付けることで、ラインスピードに追従した運転が可能

機械幅はわずか55mmの薄型モデルです。
< 事例:2 超小型・超軽量モデル(TL-DB)>
導入の背景/課題
お客さまは高機能性のフィルム原反を製造しており、検査装置に実装できる小型ラベラーを検討しておりました。ご要望としては「小型」と「価格」を重視しており、当社にご相談いただきました。
解決へのご提案
当社は過去に他案件にて設計した超小型・超軽量モデルのラベラー(TL-DB)を一部改造し、流用することでお客さまのご要望のスペックに対応できると判断し、ご提案をさせていただきました。スペックはもちろんのこと、コストメリットにも評価をいただき、採用にいたりました。
ラベラーの特長
< 超小型・超軽量モデル(TL-DB)>
〔 特長 〕
・省スペース
従来、取り付けが困難であった場所への設置を可能にする超小型・超軽量モデル
・低価格
シンプルな設計でお求めやすい価格を実現

W259mm×H145mm×D135mmとコンパクトサイズです。
その他の事例 <カード発行機に搭載>
< 事例:3 高速モデル(TL-SH)>
導入の背景/課題
お客さまは高機能性のフィルム原反を製造しておりました。原反はロール状で広幅のため、9つにスリットした後に欠点検査を行い、不良部分をピンポイントでマーキングするラベラーが必要になりました。お客さまは製造ラインに対応できる速さを持ったマーキング用ラベラーをお探しの中、当社にご相談いただきました。
解決へのご提案
当社は400m/分の高速ラインに対応した高速モデルを保有していたため、こちらのラベラーをスリッター機に搭載することをご提案いたしました。スリッター機のPLCと信号やりとりを行うことで、欠点部分を発見した箇所(スタートラベル)と欠点部分が終わった箇所(エンドラベル)にマーキングラベルを貼付することが可能になりました。
ラベラーの特長
< 高速モデル(TL-SH)>
〔 特長 〕
・高速ラインに対応
400m/分の高速ラインに対応した高速モデル
(貼付速度:120m/分)
〔 オプション 〕
・速度同調機能
ロータリーエンコーダ―を取り付けることで、ラインスピードに追従した運転が可能

ラベラー<比較表>
型番 | TL-SU(薄型) | TL-DB(超小型・超軽量型) | TL-SH(高速) |
---|---|---|---|
繰出速度 | 20m/分 | 10m/分 | 100m/分 |
本体寸法 | W295×H320×D55(mm) | W259×H145×D135(mm) | W250×H260×D155(mm) |
紙巻内径 | 76mm | 40mm | 76mm |
ラベル巻外径 | Φ120mm | Φ96mm | Φ150mm |
備考 | 薄型、並列設置可能 | 小型、低価格 | 高速貼り付け、高タクト |
欠点検査マーキング用ラベラーにご興味をお持ちのお客さまは、以下の「お問い合わせ」よりぜひお気軽にご相談ください。